こんな事で、困った事は有りませんか。
KA−001、空気調和設備を略して、空調設備と呼びます。
建築設備の1部門として発達してきたもので、建物内の空気(室内の特定の場所)をそれぞれの使用目的に適した状態に調整する設備です。
昔から、冬期の暖房はよく行なわれていましたが、冷凍機やその他の設備の発達・普及及び技術の進歩に伴ない、温度・湿度・気流の調整と空気の浄化に加え、総合的に調整出来るようになりました。
このような調整設備を空気調和設備と呼びます。
その他、附随的に起きる問題として設備機器から発生する、騒音や振動を処理する事も重要な事項となっています。
又、特殊な実験室等の場合には気圧の調整が必要となります。
KQ−002−01、築5年の住宅です、セントラルヒーティングになっていますが、最近暖まらない部屋があるので、連絡したらエア抜きすればいいのではないかと言われやって見たのですが改善されません、何をしたら良いか教えて下さい。
KA−002−01、住宅の、場合一般的には、ボイラが運転され、循環ポンプが運転され、補給水があれば、エア抜きをする事により暖房されると思います。
次の手順で確認して下さい。
@、ボイラ運転されているか。
A、循環ポンプが運転されているか。
B、暖房機(パネルヒーター、ファンコンベクター、床暖房)は、何処が暖まらないか。
C、補給水は、接続され所定の圧力があるか。
(住宅の場合、1kg/cm2・0.1Mpa以下です)
D、エア抜き状態を教えて下さい。
以上確認し、御連絡下さい。
KA−002−02、補給水が、下記のような原因で、行なわれていないと思われます。
@、補給水配管、設備が無い。
A、補給水配管が目詰りしている。
確認する必要があります、近くの工事業者か、当社に再度御連絡下さい。
KA−002−03、*上記は、当社に連絡頂き現地確認をしました、その結果、下記の事が判明し、処置をしました。
@、築1年位で、暖房が効かない部屋が有り、工務店に連絡し、設備業者が来て暖房が効くようになり、『今度からエア抜きして下さい』とエア抜きの方法を聞いて、暖房されないとエア抜きをして凌いでいたが、昨年からエア抜きしても暖房が入らなくなった、業者に連絡しても来てくれない、状態で有り今回相談した。
A、1階部分のボイラ室を確認した、補給水が無い事が判明。
B、一時的に、ホース等で補給水を配管内に入れて運転し、お客様に引渡していた為に、エア抜きと、安全弁からの吐き出しにより配管内の圧力が低下し、3階より暖房が効かない状態となっていた。
C処置としては、お客様に状態を説明し、根本的な改善は補給水の装置や配管の設置が必要である旨説明した。
D、しかし、大掛かりな設置費用が必要になる為、現在の装置のまま、お客様には大変な手間ですが、暖房が効かない状態の場合、散水栓からホースで補給水口15A(銅管取出し有り)に接続し、0.09Mpa以下として使って貰う事とした。
E、以上の処置の為、点検費用だけで済んだ。
KA−003、建物の暖房の効きが悪く、暖まらないと言う場合に考えなければならない事は。
当初からなのか、つい最近の事なのかにより、必要な処置が違ってきます。
当初からとすると、暖房の必要な場所に合った”設備(機器)”かどうかを判断する必要があります、”設備(機器)”とは、ストーブ、ファンコンベクター、パネルヒーターの事を言います。
その機器の能力が、暖房必要とする場所に合っているかの判断が必要です。
一般的な必要面積に合わせて機器の、検討・選定は、下記の表を参考にして下さい。
Kcal/hr・m2表示 | Kw/hr・m2表示 | |
木 造 | 187〜232(平均200) | 0.217〜0.269 (平均0.232) |
コンクリート造 | 124〜166(平均137) | 0.144〜0.193(平均0.159) |
*上の表は、現在の高気密住宅やコンクリート造の建物では、100Kcalを下回る事が普通です、故に数値上満足しているのに寒い場合は、暖房機器以外の建物全体を含めた点検が必要と思われますので、工事業者に連絡する必要があると思われます。
現在、私共の業界では、設備の面から総合的に建物を点検できるよう技術を日々磨いていますので、遠慮なく御相談下さい。
KA−004、現地確認の結果、ボイラーは正常に運転されていました、但し建物規模に見合ったボイラー能力となっていませんでした。
ボイラー及び循環ポンプが一体となった機器の為、放熱器の台数に比べ温水循環量が少ない状態でした。
又工事業者から、放熱器のサーモバルブは全開として使用するように指導されていた為、1階部分のみ循環し2階には少量しか温水が廻っていない状況でした、温度コントロールはボイラーの設定温度で行っていました。
改善提案として、サーモバルブにて適正温度とし暖房の不要な部屋は温度を下げ、温水を必要な放熱器に循環されるような運転方法を提案しました。
今後様子を見て、ボイラー交換など必要になる場合があります。
*KA−003の暖房能力表を参考に、ボイラー、温水循環ポンプ一体型の能力で大丈夫かの検証が必要なのですが、業者の技術不足と誤った使用方法を指導した為、長年に渡り必要のない苦労を掛けたように思います、同業者として大変申し訳なく思います・・・・今回の事例は、当社のホームページを見て問い合わせを頂きました。
*その後確認したところ・・・長年の苦労が嘘のように改善されたとのお話です・・・・ちょっとした事で改善する例は多いと思います、お気軽にお問合せ下さい。
*上記のように、色々お困りの点が有ると思います、ちょっとした事で改善される事が多くありますので、何でもメール・電話にて御相談下さい。